種子法って何?
種子法は正式には主要農作物種子法という。
誕生したのは1952年で、当時、日本は戦争に負けて今のように食べ物が十分になかった。
そこで国が種子法を制定し、補助金を出して都道府県単位で米、麦、大豆の種の生産や優良品種の開発、選定をさせた。
それによって質のいい種を低価格で農家に提供でき、米の生産を安定させることができた。
現在の米生産の安定も種子法のおかげだと思う。
なぜ廃止する必要があるのか
これは、種の分野には種子法に基づいて税金を投入する制度があるため民間が参入しづらいということらしいが、そもそも、安全で良質な種を作るのには莫大な資金が必要だと思うが、そこに民間が参入するだろうか?
補助金があるから農家に安全で良質な種を販売することができているのに、それを民間がやって現在の品質で同価格もしくは低価格で販売できるのだろうか。かなり疑問に感じる。
日本の主食である米に補助金を出すのは、誰も反対しないと思うし、現在も問題なく機能している法律を廃止するメリットが国民にあるのだろうか。
当面は今のままで、いきなり補助金がなくなる訳ではないようだが、もし参入競争が始まれば当然海外との競争も覚悟しなければならない。
最悪、補助金がなくなり種の値段が上がるとしたら、日本の農家が米作りを止めてしまうかもしれない。
そうなると種や米そのものを外国からの輸入に頼ることになってしまう。
その時は、価格はともかく、安全性が不透明な米を食べることになる。
種子法の廃止がこれから日本の食卓にどういう影響を及ぼすかは分からないが、一番大事なのは農家の方が安全で安定した価格の米を作ってくれることだと思う。
種子法廃止でのメリットとは何か!!もう少し考えてみたいと思います。