体を自由に動かせなくなる病気「パーキンソン病」

【パーキンソン病のサインを見逃すな】

パーキンソン病はさまざまな運動障害が現れる病気で、日本ではおよそ1000人に1人がパーキンソン病であると考えられている。

この病気は、脳の神経伝達物質ドパミンが減少することで発症する。

ドパミンは体をスムーズに動かすための潤滑油のような働きをしている。

原因ははっきりと分からないみたいですが、早期に発見して治療すれば普通に生活を送ることができるようになってきています。

大事なのは症状に早く気付き、治療を開始することです。

【主な症状は次の4つです】

①手足の震え(静止時)
じっとしているときに手や足が震える。これは早期から現れる症状で70~80%の患者に見られる。多くの場合、自分で震えを意識したり、体を動かすと震えが軽くなったり止まったりする。

②筋肉のこわばり
筋肉が硬くなり動かしにくくなります。
首や肩をうまく回せなくなったり、肘・手首・手指・脚の曲げ伸ばしやスムーズに動かすことが難しくなります。

③動きにスムーズさがなくなる
動作を開始するときに時間がかかったり、動きがほとんどなくなったりする。
足が前に出なくなったり、ボタンがかけにくい、ベッドから起き上がったり着替えたりするのに時間がかかる。
歯磨きがうまくできない、字がうまくかけない、箸がうまく使えないなどの症状が出る。

④バランスがとれない
歩き出すと止まったり方向転換することが難しく、小走りになって突進したりすることがある。
小さな歩幅で小刻みに歩くのも特徴。
バランスがうまくとれないので、転びやすくなる。

初期症状のサイン

手足の震えと筋肉のこわばりは初期から現れ、初めは左右どちらかの手や足が時々震えるのが特徴。

進行すると両側に広がり、持続的に震えるようになる。

最近、パーキンソン病の前触れの症状として、嗅覚の低下や寝言が現れることがわかってきた。普通に話しているようなはっきりとした口調の寝言を言う傾向があり、周りの人が気付くようです。

 パーキンソン病は早期発見して治療を開始することが大事なので、症状に気付いたら、脳神経内科(神経内科)を受診しましょう。 

 





 

     

     

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